日常のこと


by a7617

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ

全体
感じた事
日々思う事
未分類

検索

訪問者数

since2011/10/22

以前の記事

2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月

フォロー中のブログ

エキサイトブログ向上委員会

最新のトラックバック

ライフログ

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧

天平グレート・ジャーニー 上野誠 著

遣唐使についてほとんど知識が無かった私にとって小説とは言いながら、遣唐使について
また当時の中国やアジア情勢が丁寧に記されていて、「ホーこう言う物だったのか」と良く理解できました。

遣唐使の判官(第三等官)となって唐(中国)に渡り、岐路に遭難して
崑崙国(今のベトナム)に漂着、艱難辛苦のはてに蘇州(揚子江下流)に戻り都の長安を経て渤海国(今の中国東北部)へたどり着き、その後渤海国の施設と共に帰国する出羽の国(山形県)吹浦に漂着すると言うとてつもない旅をした実在の平群朝臣広成(ヘグリノアソミヒロナリ)を主人公にした長編小説です。
天平5年(733)4月3日難波を出発し平城京に帰着したのが同11年10月27日と歴史所に記されているそうですから、なんと7年居も及ぶ長い旅だった。

その行程を著者は歴史書にて国内の文献はもちろん、中国の文献も徹底的に調べ、また
現地に飛んで見聞し当時のアジア情勢も怠りなく記されてじつにわかりやすく大変興味を持たされました。

著者は古代文学研究者ですが、
ただの堅苦しい学者ではないのがこの物語を読むと判ります。

長編なのに、文体も軽身があり良く出来ていて読んでいて飽きさせない
奇想天外の漂流記は読み進むほど引き込まれます。
脇役の海賊上がりの商人などもいい味を出しています。


天平グレート・ジャーニー  上野誠 著_d0031171_10115836.jpg

by a7617 | 2013-06-28 10:07