日常のこと
by a7617
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本を読んで「高く手を振る日」 黒井千次(クロイセンジ) 著
この物語は七十代の男女の間に湧き上がる、行き場のない淡い恋心の話です。
妻を亡くしひとり暮らしを続ける嶺村浩平、夫を亡くして息子夫婦、
孫と同居する稲垣重子。
友人の葬儀の場で偶然再会したことをきっかけで二人の距離は縮まっていく。
初めは手紙と言うアナログで、そして電話になり携帯電話を持つことを決心した浩平。
重子とのやり取りをしたいと言う事を伏せて娘に頼んで手続きと電話機の購入をし、
使い方を覚えていく姿は、実に涙ぐましいと言えるうまい描写である。
互いの家族に気兼ねしながらひっそりと交わされていく思いは、細やかさを保ったまま
流れていく。
年下の女性との恋愛を描いた「老いらくの恋」の小説はたくさんあります。
しかし美しく年を取った女性の魅力は若い人に絶対にない物でしょう。
この話に出てくる女性(老女)の美しさの描写、我々のような年寄りにならなかったら判らない事です。
重子との関係で揺れ動く浩平の心情は少年のようにさわやかです。
我々老人は長く生きてきた中で知恵や、やりくりは確かに覚えてきたが、しかし
根本のところは変わらないのでしょうね。
息子の海外転勤によって遠くの老人ホームに入所を決める重子、打ち明けられても
反対することはできない浩平。
双方とも胸にタギルモノを飲み込んで離れていくしかない。
老人らしい「配慮と遠慮」これでいいのだろうかと思いました。
そしてこれが老人の常識なのだという思い。
題名の「高く手を振る日」とは別れの時に駅でお互いが手を振りあっていく様子を
題名にしたようです。
妻を亡くしひとり暮らしを続ける嶺村浩平、夫を亡くして息子夫婦、
孫と同居する稲垣重子。
友人の葬儀の場で偶然再会したことをきっかけで二人の距離は縮まっていく。
初めは手紙と言うアナログで、そして電話になり携帯電話を持つことを決心した浩平。
重子とのやり取りをしたいと言う事を伏せて娘に頼んで手続きと電話機の購入をし、
使い方を覚えていく姿は、実に涙ぐましいと言えるうまい描写である。
互いの家族に気兼ねしながらひっそりと交わされていく思いは、細やかさを保ったまま
流れていく。
年下の女性との恋愛を描いた「老いらくの恋」の小説はたくさんあります。
しかし美しく年を取った女性の魅力は若い人に絶対にない物でしょう。
この話に出てくる女性(老女)の美しさの描写、我々のような年寄りにならなかったら判らない事です。
重子との関係で揺れ動く浩平の心情は少年のようにさわやかです。
我々老人は長く生きてきた中で知恵や、やりくりは確かに覚えてきたが、しかし
根本のところは変わらないのでしょうね。
息子の海外転勤によって遠くの老人ホームに入所を決める重子、打ち明けられても
反対することはできない浩平。
双方とも胸にタギルモノを飲み込んで離れていくしかない。
老人らしい「配慮と遠慮」これでいいのだろうかと思いました。
そしてこれが老人の常識なのだという思い。
題名の「高く手を振る日」とは別れの時に駅でお互いが手を振りあっていく様子を
題名にしたようです。
by a7617
| 2010-11-14 09:07