日常のこと


by a7617

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ

全体
感じた事
日々思う事
未分類

検索

訪問者数

since2011/10/22

以前の記事

2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月

フォロー中のブログ

エキサイトブログ向上委員会

最新のトラックバック

ライフログ

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧

露とおち 露と消えにし わが身かな 難波のことも 夢のまた夢

有名な豊臣秀吉の辞世の句です。
研究者からこの句について様々な意見が出ていますが、今回は素直に考えます。

貧しい農民の倅から、一躍、天下人に上りつめた豊臣秀吉。
世界史をひもといても、彼ほどの成功者は少ない。
いっかいの土民から皇帝に成りあがったものは、私の知る限りでは、漢帝国を立てた劉邦、
明帝国を立てた朱元璋、そしてこの秀吉しか知らない。

立身出世の鑑、庶民の憧れの的として、根強い人気がある。
私たちが、「これがあったら幸福になれるだろう」と思っているものをすべて獲得したような人物である。
しかし人間の欲望は、きりがありません。
求めても、求めても満足しない心、一時の満足はさらに大きな欲望を生みます。

人間の考え着く限りのものを手に入れた秀吉は、死に臨んで意外な言葉を残している。
「露とおち 露と消えにし わが身かな 難波のことも 夢のまた夢」
露がぽとりと落ちて、すぐ消えるようにはかない私の一生だった何もかも夢の中で夢を見ているような、はかない一生だった。

天下を統一し関白になった(征夷大将軍には成れなかった)、大坂城を造り、聚楽第を築き、女にたわむれて遊んだ。
今から思えば、朝露が消えるような、アッという間の一生だったなと夢の中で夢を見ているような、はかないものであっと。
これほどの成功者が何と言う悲しい、空しい人生だったのでしょうか。

私たちが、生涯どれだけ全力で地位、名誉、金、財産、享楽などを追い求めても秀吉の何百分の一どころか、何万分の一にもならないだろう。
秀吉でさえ「夢のまた夢」なら、私たちには「夢のまた、々、々、夢」と、「また」がいくつ、付くか分からない。

私は秀吉が「何かを間違って生きてきたから」、このような泣き言を言いながら
死んで行ったとしか思えてならない。


写真説明
JRの東京駅から神田にかけて、ガードがありますがそのガード下に「やる気茶屋」という
大衆酒場があります。
その店にお祀りしてあります。
みなさん「やる気を出して」くださいって。

露とおち 露と消えにし わが身かな 難波のことも 夢のまた夢_d0031171_20573627.jpg


露とおち 露と消えにし わが身かな 難波のことも 夢のまた夢_d0031171_20575221.jpg

by a7617 | 2014-01-05 20:45