日常のこと


by a7617

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バカ

人を叱ったり罵ったりする時に、東京では「バカ」と言うのが普通である。
これが京都や大阪などの関西では「アホウ」を主に使い、
アホウの語源

名古屋になると「タワケ」である。
この話は実際に土地の人に聞いたから大きくははずれていないと思う。
この」「バカ」「アホウ」「タワケ」の本来の意味は「愚鈍」である。
お前は「愚鈍」であると言う事で人をののしり、また叱るのだ。
東京では普通には「バカ」の方を使っているが相手から「アホウ」と言われると「バカ」と言われた時よりもショックが大きい。
京都、大阪の人は」「アホウ」と言われるよりも「バカ」と言われた時の方がずっと堪える様だ。これはいつも耳にしている言葉は自然に免疫性のようなものができて、さほど気にならないのに対してたまに聞くものが刺激的だからであろう。
ところでこの「バカ」は漢字で書くと「馬鹿」「莫迦」などと書かれる。
この事は中国の「鹿をさして馬と為す」からきていると言う。

この有名な故事によって「愚鈍」を意味する「馬鹿」と言う語が生まれてと言う説がある。

鹿を馬と言われてその区別がつかない二世皇帝の愚かさから出たと言うが今一つ納得できない。
漢字の「馬鹿」を普通に読めばバロクである。
この読み方は「重箱読み」であり何かの拍子に馬鹿=バロクがバカと読まれるようになったのだろうか。
「バカ」のもう一つの語源説に梵語から出てと言う説もある。
更に
馬鹿にはいろいろな使い方がある。
「バカにする」「小バカにする」「バカにならない」のバカとは軽く扱う事、侮ることだ。
「バカを見る」はつまらない目に合う。「バカも休み休み言え」はつまらない事、取るに足らない事。
「ネジがバカになる」は役に立たなくなったこと。
「バカ丁寧」「バカ騒ぎ」「ばか笑い」「バカ陽気」はみな、度外れた事だし、「バカに暑い」
「バカに喉が渇く」のバカも同じことだ。
馬鹿という、言葉ひとつとってもこれだけ奥が深い。
コンナことに興味を持つ私もバカかな。



夕方


バカ_d0031171_205520.jpg

by a7617 | 2012-03-25 19:48