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本を読んで 『腹八分の資本主義』 篠原匡著

私はちょっと頭をひねって株で大もうけした話などには興味が無い。
もともと肉体労働者で儲けは身体を動かして得るものという考えがある年寄りだからだろう。
どんなものにもプロセスを大事という主義である。
 
本『腹八分の資本主義』は
独自の方法で成果を挙げている地域社会や企業のケーススタディーである。
子供の出生率 2.40 を実現した長野県下条村、
「鍋合戦」…で町を活性化させた宮崎県児湯郡、
従業員の 9割が障害者という高収益企業「サムハル」(スウェーデン)

緩やかな成長を目指し終身雇用と年功序列を維持する寒天メーカー「伊那食品工業」など
六例が挙げてある」あまり聞いたことの無い事例ばかりで「本当カナ」という感じであったが
読後感は新鮮だった。
なぜか。著者が『日経ビジネスオンライン』の記者で、経済に力点が置かれているため、
数字の裏づけが丁寧だ。
こういう話はややもすれば「お涙頂戴」の人情モノになりやすいが、此処では
ヒューマン・ストーリーにしていない。

本文より抜粋
かつて養蚕で栄えた下條村は、昭和50年代に過疎に苦しむ。
村長は先ず財務体質を強化しようとする。役.場の職員には、民間企業の感覚を体験させるために、
ホームセンターの店頭に立もちって貰った。
道路は資材だけを支給し、村民の作業で作るようにした。
村営住宅に国の補助金を使うと制約が多い。
移住者が村に根付いてくれるために自主財源で建てる方針に変へた。
限られた予算の中で、家賃や医療費の補助、保育園の整備など地道な努力を積み重ねて、
子供を持つ家族が暮らしやすい村を作った。
出生率の上昇はその結果である。下條村は視察が絶えない。

しかし、伊藤幸平村長はいう。「まあ、絶対にこの村のまねはできないだろうな」。
言外に「どれだけ大変だったか、結果だけを求める人にはわからない」といっている。
著者はどの実例も「プロセスがすべて」という。
「汗をかき、知恵を振り絞って考えるという行為なくて、どのようなプロジェクトも成功しない」と。
欲望をむさぼるだけの資本主義は終わったと結んでいます。

本を読んで 『腹八分の資本主義』 篠原匡著_d0031171_10163023.jpg

by a7617 | 2011-02-19 10:16